欧太郎はドアに体当たりし部屋に飛び込むと
火傷を負った数馬が鉈を手に立っていた。
眠った鈴の回りにはガソリンらしきものが置かれている。
向かいの車田家には、篭城事件件で警察やマスコミが
押しかけていた。
数馬は騒ぎが収まるまでここで待つと言う。
鈴を人質に取られ、欧太郎は警察に助けを求めることも
出来ない。
地下室の扉が開き、やってきたのは草間と里美だった。
隣の裏庭からやってきたと聞き梓は飛び出す。
草間は地下室の棺を見て「蟲の女たち・・・」と呟く。
梓の棺の隣には涼子と書かれたものが。
玄関から部屋に入った梓は欧太郎に状況を聞き狼狽する。
そんな梓に「お前と鈴は俺が絶対に守る。」と欧太郎。
地下室から松本家納戸にやってきた草間と里美。
欧太郎もミイラを確認する。
草間と里美は、調べてわかったことを二人に話し始める。
30年前、ここに住んでいた秋月家には、夫隆雄と妻涼子、
息子の健太、父、母が住んでいた。
ある日涼子は、ある男と恋をし、女の子を身ごもる。
その男が、写真の男だという。
家族はそれを恥じ、娘を3歳まで地下室で育てさせた。
男は娘を誘拐し、家に火を放った。
父親は外出しており難を逃れたが、犯人として逮捕され、
のち、獄中自殺。
このことは、サキの日記に書かれていた。
60年前、90年前、ほぼ30年周期で起きる同じような事件。
サキは悲劇を繰り返さないよう、梓に忠告していたのだ。
幾世代にも渡り、子供を愛し、母親を殺めてきた男。
あのミイラの数だけ、その家族も殺されている。
男は家族を呼び寄せ、その巣に引き込み、家族を殺し
娘を連れ去る。
娘を、かつて愛した姫だと信じて・・・。
草間と里美が説明する中、電話がなる。
それは藤城からで、彼は施設の園児名簿から
梓と男の接点を見つけた、と欧太郎に話す。
この電話を2階で数馬に聞かれていると気付いた欧太郎は
もういいんだ、言い電話を切る。
園児名簿には、梓の名前のほかに久遠駿介という名前が。
草間と里美を帰すと、数馬は「鈴が起きたので
何か飲み物を」と降りてくる。
鈴の喘息の発作がおき、梓は薬をと懇願する。
梓だけ部屋に入ることを許され、鈴を抱きしめる梓。
ところがすぐに部屋から出されてしまう。
一瞬の隙をつき、欧太郎は数馬に飛び掛かり
梓に鈴を連れて逃げろ!と言う。
梓は鈴を抱え部屋を飛び出すが階段を踏み外してしまう。
欧太郎もすぐに二人の後を追う。
数馬が1階へ行くと、欧太郎が「二人は出て行った。
もうここにはいないんだ。お前の負けだ!」と言う。
だが数馬は、階段の下の物入れに二人を見つける。
数馬に呼びつけられた志摩子到着。
家族は集められた。
数馬は鈴を連れ、また2階へ戻っていく。
12月9日。
篭城事件の犯人が射殺された。
車田家では、妻が警察へ向かうところだった。
初めて義母を「お母さん」と呼ぶ娘。
パトカーに乗り込むと、窓をコンコンと叩く誰か・・・
「お前、何しでかしたの?」それは車田本人だった!
警察もマスコミも引き上げた。
欧太郎は梓に「何があっても鈴だけを見ていろ」と、
そして母に「何かあったらすぐに警察に電話を」と言い
梓と二人、2階へ上がっていく。
寝室のドアを体当たりで開けると、窓ガラスが割られ
そこには誰もいなかった。
鈴の部屋で梓は自分そっくりの女性と男の子の姿を見る。
欧太郎には見えないその人影に、梓は、
「お母さん・・・お兄ちゃん・・・」と呼びかける。
その姿が消えた場所に、鈴が書いた黒い鳥居の絵。
梓は自分が子供の頃数馬に似た男に連れられ
そこへ行った記憶が蘇る。
1階の物音に駆けつける二人。
ガスが噴霧され、志摩子が倒れていた。
薄れゆく意識の中で欧太郎はガスマスクをつけた数馬の姿を
見る。
数馬の火傷の跡は綺麗になっていた。
彼は梓を棺に入れ、志摩子と欧太郎にガソリンをかける。
第10話へ続く・・・。
第9話の疑問点
【慈孝学園 1973年度 園児名簿】
藤城が持っていた「慈孝学園 1973年度 園児名簿」。
久遠駿介の下にあった名前は健太。
涼子の息子と同じでした。偶然?
そしてその下に、梓の名前!
1973年度・・・ということは、その年に園に在籍していた。
1973年12月9日に、惨殺事件にあった。
梓は事件前に連れ出され、学園に預けられた。
駿介と梓は同じ施設で育った?
30年前、数馬は幼い梓を施設に預け、姿を消した。
このあと彼はどうしていたのか?
そして25年後、「久遠駿介」と名乗り、梓と不倫。
ストーカー。樹里と梓に殺害される。
そしてその5年後再び現れる。
次週、最終回です。残された謎、多すぎ!!
【STORY】に戻る